【作家紹介】のらりくらり描く、丹治 真紀子

こんにちは、美学校 超・日本画ゼミの 香久山 雨 (かぐやま あめ)です。
5月7日〜13日に開催するグループ展(https://www.mouretsushirouto.wixsite.com/)に出展する作家について、今回は、会社員として働きながらそれでも絵を描き続けたいと、美学校に3年も通う丹治真紀子をインタビュー形式で紹介してまいります。

(インタビュアー 香久山雨)

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Q1 日本画ゼミに来たきっかけと、いままで学んできたことを教えてください。

絵をやるなら、日本人だから、日本画を一度はやってみようとふと思ったのがはじまりです。

何故そう思ったかというと、岩絵具は日本の土地の鉱物でてきていて、色も日本独自のものが使われていると、勝手に漠然と思っていたからです。地産地消じゃないですが、なので、その日本の材料でできている画材を使って絵をやってみたいと思いました。

でも岩絵具は、海外から伝わる色もあるし、人工的に作られるものもあることも、日本画の勉強を始めてわかってきました。

 

f:id:chyounihonnga:20180317192515j:image(今回は、さまざまな色の水干絵の具を用意し、「葉っぱと花びらが増殖していくイメージにしていく」とのこと。)

f:id:chyounihonnga:20180317192505j:image(支持体は、2m×3mの、大きな和紙。大作一点を出展する予定。)


Q2 今年度、取り組んでいることはなんですか?
⇒その日の印象に残った都会の風景や街中の人のパーツを、その日のうちに描くことをやっています。


Q3 丹治さんにとって絵を描くことにはどんな意味がありますか?
私にとって絵を描くとは、まずは、のらりくらり、行ったり来たりしたくて始めました。

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f:id:chyounihonnga:20180318124129j:image(丹治さんは、抽象的な模様のような絵を描いたかと思えば、ふと風景を描いたり、たゆたっているような印象のある作家です。

モチーフに直接的な関連性はないようにみえるけど、本人にとって何か通じていることがあるんだろうな、と想像しています。)

 

Q4 今回のグループ展で何を感じ、なにを得たいか、イメージはありますか?
グループ展準備の話し合いやゼミ生の出品作を通じて、自分とは違う感覚や考えなどを場面場面で体感し、

制作は、やったことのないことにちょっと無謀っぽく無理に挑戦して、結果自身が少し前進?後退?変化?できたらと思っています。

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(↑今回出展する大作の小下図。色と形の両方から構成を固めているところ。ゼミ講師のアドバイスを受けながら、試行錯誤を重ねているようです。)

 

わたし、香久山は丹治さんと昨年の5月にゼミで出会い、絵に対する思いや、社会人として働きながら絵を描き続けることについて、何度となく言葉を交わしてきました。

 

わたしも丹治さんも、絵でお金を稼いで生きているわけではありませんから、いわゆる「アーティスト」や「画家」ではないのかもしれない。

 

丹治さんはずっと会社員として、慌ただしく働きつつもどうにか絵を続けたいという想いで美学校に3年も通っているし、

わたしは、絵を描く時間が自分の人生から無くなったらおそらく死んでしまう。だから、時間を拘束される会社員ではなく起業という道を選び、仕事と絵画制作を半分半分くらいのペースでこなしています。

 

今回の展覧会のタイトルは「モーレツシロウト」で、

「素人であるからこそ本質を見ることができる」「玄人になって妙に専門知識が入ってしまうと本質を見誤ってしまう」(←だからこそ知識を越えていかなければならない)

という、岡本太郎の教えを自分たちで噛み砕くために採用しました。

 

そういう意味で、わたしも丹治さんも、美術や芸術の業界にどっぷり入っている玄人ではないわけで、

違う業界でお金を稼いでいるからこそ、保ち続けられる審美眼や、美術作品、美術の業界、もっと広く社会というもの…をみる、独特な感性を待ち合わせているのではないかと思います。

 

そのような自分の力を客観視し、作品に生かしていけるよう、各々が取り組んでいく姿をお伝えしていきたいですね。

 

それでは、また次回の作家紹介をお待ちくださいませ!

 

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美学校 超・日本画ゼミ モーレツシロウト」HP↓
https://www.mouretsushirouto.wixsite.com/https://www.mouretsushirouto.wixsite.com/
会場 御茶ノ水ソラシティB1F「Gallery蔵」「KS46Wall 」〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6
会期 2018年5月7日(月)〜5月13日(日)
時間 平日12:00〜19:00 土日11:30〜18:00(初日15:00から、最終日16:00まで)