新年度の初授業〜ゼミ旅行。

美学校 超・日本画ゼミ、受講2年目となる香久山 雨です。

5月20日より、超・日本画ゼミは新たに3名の受講生を迎え、第7期のスタートをきりました。

初日は、おのおの自己紹介をしながら、ゼミで何を学びたいかディスカッション。

f:id:chyounihonnga:20180528095132j:image(黒板には、さまざなキーワードが並びます。)

その後は、徒歩圏内にある国立近代美術館で横山大観展を鑑賞。

想像を絶する人の多さに、わたしは早めにドロップアウトしてしまいましたが、横山大観を始めてみる受講生もおり、新鮮な気持ちで向き合えた人も多かったようです。

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そして、翌週には新歓合宿として、北関東へ。

まず、ゼミ講師の一人である小金沢先生の職場である、太田市美術館図書館へ行きました。

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こじんまりとしつつも、とてもお洒落で開放感のある素敵な空間。建築で賞もとられているそうです。

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(屋上には綺麗な芝生も。気持ちよくて寝転がりました。)

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小金沢先生のギャラリートークをききながら、作品鑑賞。さまざまな「日本画」が並び、その多様さから日本の絵画が背負ってきた歴史を思います。

 

そして翌日は、足利へ移動。

 

まずは足利市美術館へ、真島直子さんの個展を見に行きました。内側から湧き上がるような壮大な世界観がとても独特で、考えさせられるものが多い展示。わたしは図録も購入してしまいました。(普段あまり買わないのですが。)

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ふたたび移動。足利市内をウロウロします。

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あしかがアートクロスという、古民家や空き店舗を利用した展示が行われていて、その中の一つである「古民家に棲む」という展覧会にお邪魔しました。

ホワイトキューブの美術館でみる展示とは大きく異なり、古民家の持つ壁の風合いなどに合わせて絵を描かれている作家さんがいたりと、作品と場が相互に溶け合うような展示。

2日間で対照的な展示がみられたのは、とても刺激になりました。

 

ほかにも、鑁阿寺へ行ったり、足利学校へ行ったり、濃厚な旅となりました!

(写真は足利学校。)

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新受講生と先生がたの親交も深まり、今後の展開が楽しみな超・日本画ゼミです。

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美学校 超・日本画ゼミHP

絵画講座「超・日本画ゼミ(実践と探求)」講師:間島秀徳 | 美学校

【御礼】「モーレツシロウト」は、5月13日に無事終了いたしました。

 

美学校 超・日本画ゼミ「モーレツシロウト」は、5月13日に無事終了いたしました。お越しくださいましたみなさま、ありがとうございました。
会期中は不安定な天候が続きましたが、沢山の方々に足をお運びいただきました。感謝申し上げます。

5月12日のトークイベントへも多くの方々に参加いただけて、盛況のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

 

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グループ展を終えて、ゼミ生は新たなるスタートを迎えました。これからもそれぞれが絵と自身と向き合い、制作活動を続けていくことでしょう。これからが本番とも言えます。どうぞゼミ生のこれからの活動をあたたかく、時に厳しく見届けていただけたら幸いです。

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今岡瑞奈

 

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丹治真紀子

 

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香久山雨

 

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谷島菜甲

 

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小林加世子(プレイベント作品)

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間島秀徳、小林加世子(プレイベント作品)

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小林加世子、6期ゼミ生共同制作

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小林加世子(プレイベント作品)

 

【作家紹介】丹治 真紀子

丹治 真紀子  Makiko TANJI 

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画像作品:丹治真紀子 「夏」 和紙、水干、墨、胡粉、岩絵具、アクリル絵具、木炭 2018
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1965 山形県生まれ
1986 東京女子大学短期大学部教養科卒業
2013 武蔵野美術大学通信教育過程日本画コース入学
2015 美学校 超・日本画ゼミ入学(~2016、2017)
2016 武蔵野美術大学通信教育過程日本画コース中退
現在 株式会社環境風土テクノに勤務 主に営業、調査業務を担当
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出展した作品『夏』について
大病をしている知り合いがいて、これから大変な治療に入るので、エネルギーというか気を絵を通して送り、病気を跳ね返してほしいという思いで、新しい生命を感じたうどの葉の新芽をモチーフに制作をしました。また同じゼミ生の一人と新芽について重なる思いもあり、 彼女をモチーフにした人物を新芽の横に描きました。
展示タイトルである「モーレツシロウト」については、今の自分の感覚、思いを描きたいままに描く、という、ある意味とても私的な日記のような感覚で制作を続けました。ですので、 一気に作品を仕上げるというよりも、ある程度時間をかけて、毎日少しづつ描いて、日々変化する自分の気持ちや状態を確かめるような作業でもありました。

わたしにとっての「アート」とは
人間の未知の部分というか、可能性というか、外から見ては到底わからならい人間の内をどれだけ体験できるか、表現できるか、そのような視点でアートと対峙しています。

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【作家紹介】香久山 雨

香久山 雨  Ame KAGUYAMA 

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画像作品:香久山 雨 「祈る場」 アクリルキューブ、インクジェットプリント 2017


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わたしが14 歳のときに父は末期ガンになった。
病院へ会いに行くたびに、細くなっていく父をじっと眺めていました。するとある日突然、自分の腕より細くなった父の腕が、とても美しく見えたのです!誰に見せるわけでもないけれど、それを絵に描きとどめました。デザインでもなく、イラストでもなく、絵というものを面白く感じたのは、この日が始めてだったように思います。

世間に流されるまま芸大の油絵科に進学したわたしは、月並みに西洋美術史を学んだり、現代美術について学んだりしたのですが、よその国の文化や思想を自身のものにするのは大変な労力を要するものでした。
ある日、「これを自分ごととして受け止めるにはたくさんの工夫がいる。業界のなかで耐え、自分のなかで〝何か〟が捻れてしまうことも、たくさん経験することになるのだろう。」と、スッと気持ちが離れていってしまったのを覚えています。
大学院は、願書を出したものの、当日、試験を受けには行きませんでした。勉強することが面倒だったわけではないのです。ただ、大学は手触りを伴う実感を得られる場所ではなかった、ということです。

さらに流れ着いて美学校に来てしまった。しかも超・日本画ゼミ。

父が死んで13 年経ちます。こんなに時間が経っても、14 歳の、父の腕を描いていた頃のわたしのまま変わっていません。変わるのは、日々暮らす部屋、移り変わる自然、周りにいてくれる優しい人々の残像ばかりです。
作品、特に絵は、自覚できない自己と世界との折り合いの記録で、立ち現れた作品が価値を持つ必要はないと思っています。

何者か( もしくは自分) による価値づけ=恣意的なコントロール、に、意味がある時代は、もうとっくに終わっている。これから必要になるのは、共に感じる力のみ、と、信じていますから。

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【作家紹介】谷島 菜甲

谷島 菜甲 Saiko TANISHIMA 

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画像作品:谷島菜甲 「emptiness 09 - ブラウス -」 ポリエステル画布、木炭、墨、膠、水干絵具 2018
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神奈川県出身
1990年 名古屋造形芸術短期大学造形芸術科日本画コース卒業
1991年 名古屋造形芸術短期大学専攻科日本画専攻修了
2016-18年 美学校「超・日本画ゼミ」4・5・6期修了
 現在、埼玉県在住

<主な個展>
2005年 GALLERY IDF(名古屋)
2006年 ギャラリーQ(東京 銀座)
2007年 GALLERY IDF(名古屋)
2008-09年 ギャラリー山口(東京 京橋)
2013年 SAN-AI GALLERY(東京 日本橋
2014年 アートサロン彩(名古屋)
2017年 GALLERY IDF(名古屋)
 その他グループ展など多数
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 「モーレツシロウト」という言葉を掲げての今回の展示。シロウトであることを宣言しているともとれるこの言葉にあやかり、思い切った事ができる、いやしなければ意味がない?!と思ったものの、そう簡単には爆発できるわけもなく。
 シロウトとは、経験が浅く、未熟な人。技能や知識をもっていない人のことである。これは、これまで少なからず得てきた経験や技能、知識を一度とっぱらう必要があるのではないか。真っ新な状態から作品を生み出す。そのためには、自分の中に蓄積されたものを削ぎ落し、捨て、これまでの自分に(作品に)とらわれることなく、制作に取り組まなければならないと感じた。

 作品「emptiness(空虚)」は、表現手法、画材もできる限りシンプルに、感情さえも作品の中に入れる事を避けた。空っぽ(無)の絵。画面に霧吹きで水を吹きかけると、思いもよらない滲みが生じ、止めることができない。そこに自分の意志は無い。
描いた線からも感情を、自分を消したいと思った。

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【トークイベント】日本画ってなんだろう? 超・日本画ってなんだろう?

 

美学校 超・日本画ゼミグループ展「モーレツシロウト」では、ゲストとゼミ講師を迎えてのトークイベントを開催いたします。

 

✳︎トークテーマ✳︎

●そもそも「日本画」ってなに?

●なぜ「超・日本画ゼミ」という名前なの?

日本画を超えるってどういうこと?(超・日本画ってなに?)

 

ありとあらゆるジャンルの芸術があふれる現代で、あえて「日本画」をやることに意味はあるのか?

そして、日本画を超えるというコンセプトのもと始まった、超・日本画ゼミが目指す作家像とは?

日本画に携わっている方や、日本画に興味があるアートファンの方、

はたまた既存の日本画の教育に疑問を持っている方、日本画ってなんなのかよく分からない!という方まで、幅広く楽しんでいただけるトークイベントです。ふるってご参加くださいませ。

 

当日は、美術ライターである傍らエンジニアとしても活躍されている中野昭子さんをお招きし、アートの業界だけに閉ざされない開かれた視点でお話をうかがいたいと思います。

 

✳︎詳細✳︎

ゲスト: 中野 昭子 ( 美術・ITライター兼エンジニア ) 
超・日本画ゼミ講師:間島 秀徳 ( 画家、信州大学教育学部教授 )、後藤 秀聖 ( 画家 )

 

日時 :2018年 5月 12日 (土) 15:00 ~ 17:00

会場 :Garelly蔵 1 階

(入場料無料、予約不要)

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美学校 超・日本画ゼミ モーレツシロウト」HP↓

https://www.mouretsushirouto.wixsite.com/

会場 御茶ノ水ソラシティB1F「Gallery蔵」「KS46Wall 」〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6

会期 2018年5月7日(月)〜5月13日(日)
時間 平日12:00〜19:00 土日11:30〜18:00(初日15:00から、最終日16:00まで)

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【作家紹介】今岡 瑞奈

 

 

今岡 瑞奈  Mizuna IMAOKA 

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画像作品:「春の花」 コケシ、アクリル絵具 2018

2017 年に富士の樹海を初めて生で見て、激しい心の動きを感じ、その後その時感じた気持ちを探るように日常の中で木の根や幹を意識して見ることを始めました。足元に、窓辺に、植え込みにたくさんの木の根や、幹が無邪気に先を伸ばしています。
無邪気というのは、きれいだし、かっこいい。
私自身、何かと接する際、本質的な部分を見たいという欲求があり、人間の本来生まれた姿がヌードへの繋がりだったり、子供が感じたままに話す言葉や嘘のない笑顔だったり。そのような物事の本来の性質や姿を見たり感じたりすることで心の充実感を得られます。樹海の木の根の自由さを見た時の感覚はきっとこれに近いものなのだと思います。 
それが、自分が作品を作る際でもこう見られたいという、いわゆるかっこつける意識は捨て、自身が裸になる気持ちで作りたいと思っています。
何故なら、有りのまま曝け出すこと、溢れる思いが良いものを生み出す原動力になるのを信じているからです。
今回の展示作品もその気持ちで制作に臨みました。
一見、絵、コケシ、写真と別々の人物が作ったようにも見えると思いますが( 笑)作っていく上での気持ちは一貫しています。

モーレツシロウト展を通し、ご観覧者様方に受け入れていただけるかは未知ですが、何かを感じていただけたら幸いです。

最後に、人と違うことの魅力を教えて下さいました美学校の先生方、ゼミの生徒の方々に感謝いたします。

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1993 島根県生まれ

2014 美容専門学校卒業後、東京のサロンに入社

1 年半で退社し、その後はカフェでアルバイトをしながら、絵を描き始める

2017 美学校 超・日本画ゼミ 入学

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美学校 超・日本画ゼミ モーレツシロウト」HP↓

https://www.mouretsushirouto.wixsite.com/

会場 御茶ノ水ソラシティB1F「Gallery蔵」「KS46Wall 」〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6

会期 2018年5月7日(月)〜5月13日(日)
時間 平日12:00〜19:00 土日11:30〜18:00(初日15:00から、最終日16:00まで)

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